活動内容

奈良市議会活動報告 令和2年上期

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鍵田美智子の活動報告を紙面にしています。ホームページでご覧ください。

大雨やゲリラ豪雨などによる避難発令は年々増加傾向にあり、官民一体となった有事の際の備えが求められています。奈良市議会議員の鍵田美智子は、市の防災力の強化を市議会の場で訴えてきました。これらに加えて議会での発言、旧奈良少年刑務所へのホテル誘致を核とする「きたまち」のまちづくり、市政の動きなど令和2年度上期のご報告をいたします。


 
近年、台風被害の拡大や大雨、集中豪雨の被害が全国で相次いでいます。奈良市においても大雨や洪水、大雨洪水の各警報は年々増加(下記参照)の傾向にあると見られ、警報発令時には、避難所が開設されたケースも見受けられます。

地元の鼓阪小学校はこれら大雨など災害時の1次避難場所として指定されていますが、使用する学校の講堂と別棟は、バリアフリーに対応したトイレになっていません。わたしはこれら避難所の改善を市に対して要望を続けています。

市はこれらの改修を行わず、近隣のもうーつの1次避難所に指定している若草公民館を使用することを提唱していますが、同館は浸水地域になっており、近年増加傾向にある大雨や集中豪雨の際、市民の方々が利用できない可能性があります。
近年、被害が甚大化する大雨や洪水時に老若男女が安心して使える防災拠点になるよう、鼓阪小の避難場所としての整備を引き続き強く求めていきます。


監獄ホテルに地元の防災拠点を併設

一方、民間が開業を予定している「旧奈良監獄ホテル」(写真参照)は法務省、奈良県、奈良市の3者で周辺整備に関する包括協定を締結して、周辺の「きたまち」の活性化を図ることを目指しています。
 

この協定の中には地域の防災拠点としての機能を盛り込むことが、地元から要望されており、バリアフリー未対応や浸水の問題がある市の避難所の不安を解消する協定内容にしていくことが求められます。現在の避難所の改善に加え、旧奈良少年刑務所の活用を防災の観点からもホテルの誘致と、まちづくりのデザインをしていく必要があることを市に届けていきます。


市内旅館やホテルを避難先に

奈良市は台風・豪雨などによる災害時などに、1回1人1000円の一律料金でホテルを避難のために利用できる「宿泊施設への避難利用支援制度」を市内12施設(一覧参照)で運用を開始しています。


 
避難先での感染リスクを抑制することを目的に、市内のホテルや旅館の空室を一律料金で利用できる制度です。台風や集中豪雨、また災害発生のおそれがあると市が判断した場合、利用者は市の公式ホームページに掲載されている各宿泊施設に電話で直接予約できます。


監獄ホテルアクセス道路法務省が工事に着手

ほしのリゾート開発を進める旧奈良少年刑務所を活用した「監獄ホテル」の整備を一環として所管する法務省は、アクセス道路の工事に着手します。幅員は歩道も含めて9メートル~9.5メートルになる予定で、完了後は管理を市に移管し「市道」になる予定です。
 

 工事期間は周辺の皆様にご迷惑をかけしますが、安全確保のために警備員の配置や案内看板が設置され、安全確保に努められます。ホテルや鴻池運動公園(奈良電力鴻池パーク)など、「きたまち」の観光拠点につながりを持たせるとともに、にぎわいの創出を目指します。

地図


鼓阪北幼稚園を整備 不登校児童のケア施設

 奈良市の不登校の児童数は年々増加傾向にあります。現在不登校の子どもたちは教育センター(三条本町)の適応指導教室(HOP)で学習や相談の支援を受けています。個別のサポートやケアを充実させるために奈良市は閉園した鼓阪北幼稚園の旧園舎を改修してHOPの分室として令和3年4月にオープンさせ、活用していきます。

 分教室での受け入れ予定人数は小学校4年生から中学校3年生までの30人から40人を予定。また園庭も活用し、植物の栽培や運動、地域との交流活動を通じ、子どもたちのコミュニケーション力の育成を図っていきます。


閉園した佐紀幼稚園 フードバンクの拠点に

 奈良市は閉園した佐紀幼稚園(佐紀町)を整備して、市民や企業からの食糧の余剰品を募り、一人親家庭などに提供して支援する「フードバンクセンター」を11月に開設します。余剰食糧の調達や仕分けなどの作業は斑鳩町で活動されている「NPO法人フードバンク奈良」に業務委託します。
 
 市は食料の配布のため、就学援助や児童扶養手当を受給する世帯が申し込めるスマホアプリを開発し、寄贈者と希望者のめっちんぐを図っていきます。今年度については、冬休みから開始し、次回は春休みに提供する予定です。


 
地図


 

斎場への侵入路完成

 奈良市が横井町に建設を進めている新火葬場への進入路(写真参照)の橋が完成しました。当面の間は工事車両のみ通行が可能で、一般車両が通行できるようになるのは新火葬場が開業する令和4年(2022年)春ごろになる予定です、完成した進入路は奈良奥山ドライブウェイ入口の向かいに位置。橋の長さは97.2メートルで総幅員は約8メートル
 

 
地図


PCRドライブスルーの検査を強化1日40検体へ

 
市議会は9月定例会で奈良市は、新型コロナウイルス感染防止のための医療体制の強化を図る予算付けを行いました。この中でもドライブスルーのPCR検査体制を強化しました。これまでは火曜、木曜にそれぞれ1日最大24検体を鼻腔から採取していましたが、この予算付けにより、火曜、木曜、土曜にそれぞれ1日40検体、唾液から検体を採取して検査することが可能になりました。


わたしが所属する奈良市議会の会派「改革新政会」は8月30日、市民の方々と市政の課題について意見交換を行う「プレ9月市議会」を中央公民館で開催しました。
 
 会派の仲間がそれぞれ取り組んでいる市政課題について報告をさ せていただきました。またグループに分かれ、新型コロナウイルス の感染防止策や、市長への要望などをご参加いただいた市民の皆さんから直接お聞きしました。


「きたまち」の まちづくりデザインを前に

赤レンガ造りが美しい国の重要文化財「旧奈良少年刑務所」の建物 を保存・活用し、株式会社星野リ ゾートがホテルを開業する予定になっています。奈良の新しい観光地 として、「きたまち」周辺の魅力を高め、これまで携わってきた「きたまち」の未来をまちづくりと共にデザインし、賑わいを創出していきます。

観光だけにとらわれない 新たなまちづくりを

県と市が協働のまちづくりに取り組む中、各地のまちづくりをたしかなものにするため、諸施策を前に進めていきます。JR奈良、近鉄奈良、新大宮、大和西大寺をはじめ、各駅の特性を活かした将来のまちづくりを行政、民間と共に考える機会を創出するよう、働きかけます。

避難体制の構築と強化

近年、台風や集中豪雨をはじめ、自然災害が多発し、概ね小学区を基準とした一時避難所が各地域で設 定されていますが、バリアフリー化 されていないトイレなど、避難所によっては災害に備えた整備がされていないケースもあります。高齢者や障害のある方、すべての市民の方々が有事の際、安心して避難できる避難所体制を前に進め、早期に構築していきます。

学校規模適正化 地域のベストを模索

少子化が進む中、奈良市では小中 学校の再編計画が「学校規模適正化計画」により進んでいます。地元の核となってきた小学校や中学校の存続が危ぶまれることは、各地域に とって由々しき問題であると考えま す。市全体の大きな枠組みの構想は もちろん、それぞれの地域の視点を 最重要視して市政に届け、地域と住民の皆さまにとってのベストな選択 が出来るように努力していきます。


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