今月の報告

令和2年 9月に思う事
【フードセンター設立】

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安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選で9月が幕開けしました。 子ども達がいつもと違う短い夏休みを終えて、ようやく学校生活へ戻って行った矢先の事でしたが、政治と日々の生活が直結している事を、身を持って理解された方が多くいらっしゃる事と思います。

奈良市は観光を主体とした中小事業が多く、コロナの影響を直接受けられた方の中には、宿泊・飲食事業者に厳しい打撃を与える事になりました

そして目に見えにくいけれど確かに困難な中で懸命に生活を維持する為に黙って努力を続けている方々……

そんな方々に届く施策を考えながら、3月から毎月の様に臨時議会を開催し、補正予算を組んでまいりました。そんな方々の所へ政治の力は届いているでしょうか?

コロナで仕事を失ったのは働く人の5割を占める女性でパートのような非正規労働者の方々です。 フルタイムで働いても月給は男性の7割しかなく、母子家庭や困窮世帯には構造的な問題が多く存在しています。

奈良市では子育て世帯や、母子世帯等に特別給付金などの直接的な施策に取り組んできましたが、構造的な問題を解決するために 寄与する施策をようやく実施する事になりました。

フードバンクです。

これまでフードバンクは民間事業者と行政が取り組んできた経緯がありますが、閉園した佐紀幼稚園の空き施設を使って「フードセンター」を開設し、業務を民間法人へ業務委託して就学援助世帯や 一人親家庭に食料を直接配布することとなりました。 新型コロナの感染後、警報の発令で休校を余儀なくされた日の学校給食の食材廃棄では市民の皆様に批判も浴びましたが、食べ物を 適切に管理し、必要な人の所へ届ける仕組みが出来る事に胸を撫で下す思いでいます。

子どもには2食を食べさせ、自分は1日1食で済ませているような世帯へ一刻も早く食べ物が届けられるようにと、9月に提案された議案を速やかに通して行けるように努力していきたいと思っています。

まだまだ残暑も厳しいですが、新型コロナと季節の変わり目の体調管理に気をつけてお過ごしください。

奈良市議会
鍵田美智子

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