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令和2年 7月に思う事
【議会の民主主義】

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コロナの感染者対策で世界が対応に追われている中、香港の国家安全法が成立し、その影響は日本にとっても少なくはないと思いながら新しい月が始まりました。

6月定例会では新たな補正予算8億円余りをcorona関連の対策費として審議・可決し、奈良市としての対策をいくらか形にすることができたわけですが、閉会後に事業者の皆様の声を聞かせていただいても市の施策が有効に苦しい営みを強いられている皆様の所へ届けられていない事を実感するばかりです。

6月は役選もあり、任期の最終年として自民党から正副議長を選出しスタートを切りました。また、議会対応としてコロナ対策関連経費として協力するべく、議員報酬の1割削減を来年3月まで実行する事も決定されました。

いつも感じる事は、議論を尽くした上で最終的な判断は多数決に寄る事が民主主義の基本のはずですが、近ごろは議論の過程を見る事は少なく、議論は結果でしか判断されない事が大半を占め、結果的に議論は尽くされたと判断し、採決に至る風潮が垣間見えます。

香港で今起こっている事も結果的には国家の考えに沿った結果に持っていくためだけの形式的な議論になっているのではないか? そんな民主主義の危うさを感じています。

改選まで残り1年となり、所属する立場や様々な思惑の中でも奈良市民全体のための政治判断が出来るように自分の思考を研ぎ澄まして行かなければならないと気持ちを新たにしました。

それでは、まだしばらく梅雨の長雨が続きますが、少しづつ夏の暑さに備えて、体調管理にご留意していただき、元気にお過ごしくださることを祈念いたしております。

奈良市議会
鍵田美智子

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