今月の報告

令和2年 2月に思う事
【民意】

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1月末、奈良市新斎苑用地買収に係る司法判決が下されました。
市民109人が原告となり、市長に対し、約1億6770万円の支払いを奈良市へ求めるものでした。現在、鹿野園町では橋脚の建設が進み、夏ごろには本体工事の建設が始まります。これまでの過程では紆余曲折しながら進んできましたが、私の1期目の議員生活の大半を使い、候補地としての問題点を追及してきました。

しかし、国土審議会の決定からは反対の声を大にして言う事は難しくなったように思います。

そして、新斎苑建設の候補地を争点にして現市長は当選され、建設に大きな弾みがつきました。

民意がどこにあるのか……

奈良市内、どこを探しても候補地が見つからなかった。
産業廃棄物があると分かっていても、他に候補地が見つからなかった。
土地の金額が高くても他に見つからなかった。

様々な理由の中で、民意の言葉を先頭において動いて行ったように思います。

今、奈良市の施設は多くが老朽化し満足な修繕費も確保が出来ずに現在に至っておりますが、火葬場もその際たる施設で大切な方を荼毘に付すのに数日かかり他市に高額な費用を払い荼毘に伏す市民も多くおられます。

そんな現状の中で火葬場の建設を遅らせることを民意として求めていなかった…

今から振り返ってもそんな風に感じています。

議員も首長も常に説明責任を求められます。

市民に対する真摯な説明責任です。

この姿勢を貫くためにも経過を振り返り、誤りの少ない決断が出来る様に可能な限りの調査を行い、市民の皆様を裏切る事のない決断が出来る様、常に自分を戒めて行きたいと考えています。

話は変わりますが今、奈良市、日本のみならず世界がコロナウイルスの感染で対応に追われています。

奈良市内においても初期の報道で奈良県内の感染者の報道が多く出た為にかなりの影響が随所に出てしまっています。市長が宿泊税の導入の延期を発言されましたが、そもそも奈良市の観光施策として正しかったのか?

観光が主な産業として暮らす街として私達自身がどんな街に暮らしたいのか?私達自身が住み心地の良い街を作り出せているなら訪れる方々も気持ちの良い街として認知して戴けていると思うし、今だからこそ 暮らすことの原点に立って物事を見て行きたいと思いました。

観光業の皆様
  今しばらく辛い時期が続きますが少し体を低くし、風を交わしながら春を待って再び大きく深呼吸をして立ち上がりましょう…
間も無くお水取りも始まります。
世界の安寧と民の穢れを払って頂き、奈良の街に温かな春が早く訪れますように心から願っています。

奈良市議会
鍵田美智子

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