今月の報告

令和元年 7月に思う事
市庁舎の耐震化事業について

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数日前の新聞に近年の政治家の劣化が目に余るとの記事を目にし、その中に私も当てはまるかも?って、思いながら読ませていただきました。

ドイツの社会学者マックス・ウエーバーは、政治家に必要な資質は政治権力を行使する際の「情熱・責任感・判断力」が重要であると説かれています。 一番足らないのは情熱だなって、私自身は胸に手を当てながら考えさせられました。

まもなく参議院選挙が始まります。 3人の候補者の内、2人が女性の方です。 情熱・責任感・判断力 この3つを手にした方を国会に送り出したいですね。

6月は報道にありましたように定例本会議で終始、市庁舎の耐震問題を議論してまいりました。

 市側が提案された約32億円の耐震化は議会として否決し、私も認められないと判断をし、否決の意思を示しました。 この32億円には耐震補強案だけではなく、長寿命化をするための予算も数多く盛り込まれ、その上で30年の期間、建物を維持するというものでした。

私の考えは、今するべき最低限の耐震補強を行い、その上で建て替えの基金を積み上げ、市庁舎建て替えに対しても責任ある姿勢で臨まなければ、課題の先送りにしかならない!そんな意味を込めて否決の判断をしました。

(1)早期に建て替え求めているわけではなく、今 必要な耐震補強を行い、建て替えについては時間をかけて議論をして行くこと!

(2)そして更に少子化が進む将来の為にも我々の世代できちんと道筋をつけておくこと!

(3)新斎苑建設の時のように合併特例債の期限を盾にした議論ではなく、きちんと議論をした上で判断をすること!

奈良市に震度7クラスの地震が起きた時、どこに相談に行き、どこに逃げ込むのか? 市庁舎として、的確な指令を出せる機能を果たせるのか? 奈良市としてこの答えをきちんと出す事が、32億円をかけて行う耐震改修の 意義です。

今後、一旦否決された耐震改修の議案は、特別委員会を設置して引き続き議論をしていきますが、併せて市長の要請による臨時議会の開催が予定されています。 引き続き市民の皆様には奈良市議会へ御声を寄せていただければ嬉しく存じます。

本格的な梅雨の季節になり、暮らしの中での防災を心がけながら、どうぞ元気に毎日をお過ごし下さい。

奈良市議会
鍵田美智子

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