今月の報告

平成30年 10月に思う事
【樹木さんの遺した言葉】

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気がつけば、あっという間に秋も深まり、台風襲来時の関西空港の思いがけないアクシデントもありました。しかし奈良は来訪される観光客の方や修学旅行の観光バスを次々とお迎えをしています。
 
そんな度重なる台風襲来の中、第4次安倍改造内閣の顔ぶれも決まり日本の国の新しい船出が始まりました。
 
奈良市も9月議会で副市長人事が提案され、西谷忠雄さんという財政関連に明るい奈良市の元職員が新たに就任されました。
市民の皆様にもこれから少しずつお目に係られる機会が増えていく事と存じますが、市民御一人御一人にとっての近い距離で仕事をして頂くようにと切に願っています。
 
さて、季節が変わるときは、病気を抱えた方が区切りをつける、大切な人を見送る事も多く有るのが季節の変わり目だと認識をしています。
 
9月に開催された奈良市の国際映画祭では、河瀨直美監督とも親交のあった樹木希林さんの生前のご活躍を特集した展示も会場の一つを使ってありました。テレビ・コマーシャル・映画等の活躍するお姿を知らない人はいないと思いますが、生前の姿だけではなくご家族を通して語られる言葉の中に深い人物像を目にする事ができました。
 
その中の言葉に一つに

【おごらず、他人と比べず、面白がって平気に生きればいい】

何人の方の心にこの言葉を残す事になったのか? 計り知れないと思います。
 
今 私は市会議員として公の立場で公の場所を使い自分の考えや想いを発信しています。
 
でも そこにおごりや他人と比べる事、平気で面白がって文字にする事が出来ているのか?と問われた時、答えられない自分がいます。
 
何を気にして、何を求めて言葉や想いを発信しているのか?聞かれたら、直ぐに答えられない、戸惑う自分がいます。
 
人は亡くなってから評価の上がる人や、真価が上がる方が大勢いますが、現代社会で人の心に、この様な深い言葉を残せる人は、多くはいなくなってしまったのではないでしょうか。
 
私自身は 鍵田忠兵衛の亡くなる間際の
 
【その日 1日を一生懸命生きなければ】の言葉通りに生きているつもりなのですが、
 
まだまだ これからも どの様に生きるのか? 問われた気持ちがしました。
 
毎日一生懸命に生きて、日々の生活を送る中で 時折この様な言葉に触れて自分の心を洗い流しながら また丁寧な暮らしをしていきたいと気づかせていただきました。
 
皆様にも暮らしを重ねていく中で 深まる秋を楽しみ、また 味わいながら少し暖かくして、元気な日々をお過ごしください。
 

奈良市議会
鍵田美智子

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