今月の報告

平成29年 4月に思う事
【市長との対峙を終えて】

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 私は、市議会議員に当選して、当初の考え方は、奈良市を良い方向へ動かしていく事が出来るなら市長は誰でも良いし、是は是、非は非の考え方で行けば良いと思っていました。
 
この時点では明らかに会派の考え方とは違っていました。
 
しかし、今の私の議員としての原点にもなっている事が平成27年の予算編成でありました。市長は一律10%の予算削減の指示を出されましたが、その余波が私立幼稚園の園医報酬の10カ月のカットとなり、直接子ども達に影響を及ぼす事を知った時に、心底、自分の負っている責任と 市長の姿勢に対し、物を言う事の大切さを知りました。
 
翌年度に戻す事はできましたが、随所に市政の舵取りの危うさが見て取れたのです。この時から、会派の考え方や方向性に従う事が出来るようになりました。
 
 あれから3年が経過し、平成29年度3月定例会では、4回の質問台に立ち、その内3回が市長との質疑となりました。質疑は奈良市議会のホームページから視聴していただきたいのですが…

>>奈良市議会 議会中継のページ
   
 仲川市政の誕生は、約8年前の民主党の改革の嵐が吹き荒れた時に民主党の国会議員がマンツーマンで街頭に立たれ、押し上げて誕生したものです。
 
現在、民主党は消え、我々国民も 改革の実態がどの様なものか身を持って学ぶことができましたが、当時の風や空気には誰も責任を取る事は出来ませんし、選んだ責任を未だに感じながら市政を見ている人はどれだけ存在しているのでしょうか。
 
私は 政治は人格がするものと考えます。
 
子どもにも分かる道徳観、倫理観、して良い事、やってはいけない事、シンプルな人としての価値観で政治は行えると考えています。
 
嵐や情熱が渦巻く風だけでは国を亡ぼす危険性がある事……
単なる情熱だけでは、政治の仕事は達成されない事……
政治は一つ間違えば、国を滅ぼし、子どもさえ危険にさらす恐れがある事……
 
政治の仕事するものは肝に命じて携わるべきと思います。
 
そして我々市政の携わる地方議員でも もちろん首長でも政治家に要求されるものは責任の重大さを自覚し自分の肩にかかる無限の重みを感じながら、薄氷を踏む思いで行動が出来ないのであれば、その資格はない気がします。
 
政治とは権力であり、私自身も質疑を繰り返しながら、その権力に対して物を言い、戦っているのだと何度も思う場面がこれまでにもありました。また、人格の備わらない人間が、政治を行う事の危うさ、損失を改めて考える機会となりました。7月の改選まで間もなくとなりましたが、議員バッジを外す瞬間までしっかりと自分の責任を果たす仕事をしていきたいと考えています。
 
約1カ月間を集中し、全身全霊で 平成29年度3月定例会に臨ませて頂いた事に市民の皆様、関係者の皆様へ深く感謝を申しあげます。

                       
奈良市議会議員
鍵田美智子

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