今月の報告

平成28年 6月に思う事
【忠兵衛の言葉「規律」】

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 梅雨入りを間近に控え、過ごしやすい日々が続いています。6月に入り、1年の折り返しとなりましたが、時の速さに少々焦り気味でいます。
 
 先頃開催されました、伊勢志摩サミットでは、国の大きな方向転換とも言うべき消費増税の再度の延期が明らかになりました。2008年のリーマンショックを引き合いに出され、違和感を覚えたのは、私だけではないはずです。奈良市の財政もそうですが、社会保障費に充てられる財源を考えると、待ったなしの所まできているのに、これから向かうところの社会保障の将来像を明らかにしていない事については、社会保障問題の先送りと若者への更なるツケの先送りとしか考えられないと、青ざめる思いでいます。
 
 本来しなければならない議論・決断は逃げずに正面から向き合わないと…

 さて、私が議員の仕事をさせて頂くようになり、仕事で会わせていただいた方に2人の奈良市外郭団体の職員がいます。一人は、ならまちセンターの元センター長、そしてもう一人は、奈良市清美公社の代表取締役の方です。このお二人は、鍵田が、市長在職中に天下りを禁止する目的で、広く一般公募で募集し、試験と面接により採用された方々でした。
平成18年頃の事です。
 
あれから、10年…
 
 私がこの方々に会わなくてはいけなくなった理由は一つは、ならまちセンターの改修でオープンした飲食施設コトコトの事で…、もう一つは、市環境清美センターで発生したゴミ窃盗容疑についての事で必要性が生じたからです。私が奈良市の事業や行政機関に対し発言をする時は、 現場の事をよく知っている方や、責任ある立場の方々の声を直接聞かせて頂くように努めています。

その中では、これまでにも 折に触れ、鍵田の想い、声を聞かせて頂く機会がありました。

 今回、お会いする機会が有った方から聞いた言葉ですが、10年前、採用時に鍵田市長から言われた事は一つだけ…【職員に規律を守らせて下さい】これだけだったそうです。

 鍵田が役所を10カ月で去ってからは、元の人事体制に戻り、聞き取りや、希望を聞いての再雇用へと体制は戻っています。公僕は、広く市民に奉仕をする人の事を公務員として指しますが、今は、その精神も怪しくなり、この精神も胸に置いて働かれている方も少なくなっています。しかし、公務員が携わる仕事の秘匿性や重要性から考えると、本来職員が持つべき規律や規範は、民間企業より高いものでなければならないと私は考えます。
 
 どこの職場でも規律の元に職務があり、加えて公としての使命が公務員には要求されていると思います。公務員と同様に 私自身も公人としての縛りや公人としての自覚の上に職務があると考えています。この使命が、時に重く 時にプレッシャーに感じるのも事実です。
 
 公務員と議員では明らかな職務の違いはありますが、根っこのところでは市民の皆様に仕える人間として、市民サービスの充実を図る公益目的を共に果たして行くべきと思っています。
 
 6月の代表質問を控え、テーマは様々にありますが、奈良市清美公社と奈良市の関係性は市民の皆様にご理解を頂くことは難しい部分があります。しかし、奈良市としての出資責任や、市長の監督権の行使の状況など、明らかにする事は山ほどありますので、今月も自分の職務に邁進し、自分の責任をしっかり果たしていきたいと考えています。6月は体調管理が難しいですが、1年に1度の梅雨の時期を少し楽しみながらどうぞ元気に皆様お過ごしください。
 
奈良市議会 鍵田美智子

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