2015年12月定例会は、報告8件、議案53件が上程され、現在審議をしています。その中、私が所属する奈良未来の会の代表質問で中西吉日出議員が質問に立たれました。
- 新年度予算編成について
- 新斎苑について
- 新クリーンセンター建設計画について
- 県市連携関連について
- 月ヶ瀬温泉関連について
- 中学校給食について
の質疑です。
この中の新斎苑建設計画についてですが、本日の定例会において中西議員は、
議員有志で現計画より違う場所での候補地の検討を進めている事を表明しました。
市長がこだわる現在の候補地では、地元や関係地域の合意形成に至るまでは程遠い状況であり、さらに建設候補には多大な経費を要する橋梁の設置が必要となることはもちろんのこと、奈良県の土砂災害警戒特別危険地域に指定されており、この危険な地域に橋梁が建設されることになり、到底容認できる状況ではないと考えを示しました。
質疑の中で、市長は 現在の建設計画では56億の費用がかかり、候補地の変更はしない
事を明言されましたが、
この秋に審議してきた基本計画検討特別委員会で明らかにされた収支見通しでは
財源不足 平成28年度~平成32年度(5年間) 総額85億円
来年度(平成28年)の収支不足 29億円
であると事が、分かっています。
平成25年7月の市長選挙の、マニフェスト「NARA NEXT4」では、
「地元の理解を得て、新斎苑を早急に建設する事」を公約とされていますが、実際は地元
合意どころか、合意を得ないまま市民だよりで「環境と調和し、自然に包まれた新斎苑を」の見出しで計画を発表されています。
市長の施策は、今年度のならまちセンター改修事業に見られるように一方的な視点で、市民の文化施設を目的外変更したり、業者選定で不透明感を持つような随意契約を行ったりと、手法が独善的になってきているように感じています。
現在、新年度予算の編成時期でもありますことから、市民の皆様には行財政情報、市議会の情報をくまなく広報し、市民の皆様が知るべき情報をいち早くお知らせしていく事に努めていきたいと考えています。
何卒、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
平成27年12月3日
奈良市議会議員
鍵田美智子