9月は、定例会議でほとんどの時間を取られましたので、外での活動、勉強が不足しました。
そんな中、県民歴史講座のならまちと周辺に居住した被差別民衆の地域社会関係の学習でならまちを歩く事になりました。
元林院町〜南市町〜庚申堂〜御霊神社〜木辻遊郭跡〜鎮宅霊符神社〜奈良基督教会まで、奈良県同和問題関係史料センター職員と3時間で見学をしました。
奈良市では、観光拠点となる重要な場所ですが、視点を変えて見てみると鹿の角切りは町の各所で行われる被差別民衆の活躍をしていただいていた場所でもありました。
現在の木辻町、鳴川町、瓦堂町付近には遊郭があり、井原西鶴の「好色一代男」には【こここそ名にふれし木辻町】とあり、その名は知れ渡っていたようです。
日本聖公会奈良基督教会も設立から130年が経過していますが、奈良市東向き商店街で現在も布教され、キリスト教の伝道、子供達の育成、魂の触れ合う場所として静かに存在しています。
現在、国の重要文化財として指定を受けましたが、ここにも朝鮮人の青年を関東大震災の時に匿われたことで大切な歴史を生み出す事になり今に至っているそうです。
仲川市長は、元林院の活性化も盛んに気にかけて観光施策として打ち出されていますが、正しい歴史認識のもとで市民と共に作り出す奈良市政であって欲しいと思います。