参考になるかは、少し置いて最新鋭の清掃工場の視察に東京都大田区に行きました。
平成26年に稼働し始めたので、まだ1年余りの施設ですが、ゴミの燃焼による自家発電で電源をまかない、余った電力は東京電力に売電するなどコストパフォーマンスも良く考えられた施設でした。
運営は、東京23区で組合を作り、収集運搬は区、埋め立ては都、処理は23区の共同処理にしており効率も整えられています。
何より、臭いや ゴミを目にすることがなく、施設内の見学コースのドック内でようやく目にした程度でした。
また、施設内は人の気配がせずに全てオートメーション化しており、コンピューター管理をする職員が制御室に数人がいるのを目にした位です。
聞けば正規職が8人の他に 80人が4交代で24時間稼働をさせているそうです。
ただ奈良市と違うのは臨海地域ですから、周辺対策もいらなかったし 補償金や補助金の類いのお金め一切必要なかったそうです。
街中に作ると迷惑施設の感が拭えませんが、最新式の施設を作るとすくなからず違う印象も持つ事が出来るのではないかと率直に感じました。
奈良市は、移転地域と予定されている場所の方々との交渉が全く進んでいません。
奈良市の姿勢にも数々の問題がありましたが、現在の施設の老朽化にも限度があります。
限度というより限界がきていると言っても差し支えがありません。
1人1人が出すゴミに対して名前をつけて出す位の覚悟がなければ、ゴミ問題を自分達の暮らしの事なんだと認識する事が難しいのかもわかりません。
だけど、それも言い訳のような気がします。
自分の暮らし、街の中、全てに関心を持っていただくような空気を作らない事には、少子化にも 高齢化にも対処していけない、そんな気がしています。
そして、そこからは誰も逃げ出せない事を知っておいていただきたいと思います。