日本国民である事の 幸せは どこに存在しているのでしょう。
父がいて 母がいて
子供がいて 孫がいて
自分がいて 守るべき家族がいる
その上に 社会があり 国が有る
一人一人の幸せの中に 成り立つ国家であり、守るべき国の主権も有るのではないかと…
5月3日は憲法記念日です。
安倍政権の目指す憲法改正は、国民の方々を向いた改正でしょうか?
戦後70年が経過し、日本国憲法施行から68年が経ち、この国を取り巻く世界情勢や、
社会環境は大きく変化をしました。
しかし、この間の責任の所在は 政治にも大きくあると理解しています。
憲法というのは、そもそも国民の幸せを守るための理念のはずです。
そして、国民を縛るものではなく 国や政治家など権力を縛る事が、基本原理です。
現行憲法の前文では
そもそも、国政は、国民の厳粛な信託によるものであり、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その権利は国民がこれを享受する。
これは、人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものであり、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する と謳っています。
この基本的理念を盛り込んだ日本国憲法の前文でさえ、自民党草案はおよそ半分に縮められ、中身も抽象的な表現に終始した中身の薄い憲法だと率直に感じました。
憲法99条では、
「国務大臣、閣僚及び国会議員、公務員らに憲法を尊重し、擁護する義務を課す」と明記がされていますが、この項でさえ 自民党草案は空白にして明記をしておりません。
明らかに、ご自分たちの責任の明記を放棄されています。
法律を作る仕事が国会議員の仕事ではありますが、平和と命を背負って、この国の為に必要な憲法改正なのだと、どれ位の国会議員の方々が我々国民に説明をしてくれるのでしょうか?
重たくて、難しいテーマですが、この国に生きて暮らしている以上、逃げて、知らんふりをしてはいけない大切な議論です。
ましてや、
第11条の基本的人権享有では、国民に保障する基本的人権は、侵す事の出来ない永久の権利として、まだ生まれていない将来の国民にまで約束し、保障をしています。
最後に 英国の国王ジョージ5世が残した言葉をご紹介したいと思います。
憲法と国のあり方について
「忍耐と伝統と経験の積み重ねであり
一つの時代や政党の発明ではない」
憲法とは、政治家や政党の玩具ではなく、国民の手の中に有るということです。