今月の報告

平成27年 3月に思う事

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奈良に住んで奈良で仕事をするようになり、少しずつ気がつき始めたことがあります。

夫はこの地に生まれ、この地で生き、そして逝きました。
奈良を深く愛し、大好きでたまらなかった場所がここです。
私も奈良市で仕事をさせていただくようになり、私に足りなかったものが少しずつ形になって見え始めてきました。
それは、忠兵衛のように深く奈良を愛することなのだと思います。
でも私はこの地で生まれ、育ってきたわけではないので、忠兵衛のように全身全霊で愛することは難しい事だと感じています。
そして、奈良以外にお住いの方が、奈良に対して抱かれる思いや価値観は、住んでいる私達には当たり前すぎて見えなくなっています。

そのことを大切にしていかなければならないのだと気づかされることが最近ありました。

3月1日から入江泰吉さんの旧居が水門町で公開される事になりました。入江さんは、奈良大和路を生涯、写真に撮り続けられ日本の原風景と言われる作品を多く残されました。
この方の眼差しにも奈良を愛して止まない思いが、形になって表現されています。思いを形にすることは、芸術や伝統文化には多く見て取れる事が出来ますが、その思いに触れて、自分自身も気づく事、そのことが大切なのだと思いました。
奥様から、この場所を奈良市に託され、後世に伝える責任も併せて頂きましたが我々、後に残され続いている者は、形も含め 心を継承し 繋げていく事が何より大切な役割なのでしょう。

3月の定例本会議では、一般質問の機会を頂きました。
クリーンセンター、補助金、高齢者の社会保障制度について質問をします。
この2か月近くの時間を 過去の奈良市の一般廃棄物処理埋め立て施設や、介護保険改正の先進市に話を聞きに行く等で費やしました。
学べば学ぶほど 人の力強さや 相反する政治の矛盾にも見て触れて過ごしました。

この経験を心にとどめながら、力強く議会で発言していきたいと思っています。

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