7月1日にグランドオープンした奈良市民病院に他会派の議員と視察に行かせていただきました。あまり、普段は行きたくない場所ですが私達が安心して暮らす為には必ず整備しておかなければならない場所です。
平成16年から開設し約10年の時間をかけて病院事業を整えて来ました。市民の皆様が身体の不調を訴えた時に駆け込めるに相応しい場所として精一杯の形は整えられていました。
力を入れられたのは、災害時の救急医療としての拠点となる事、地域医療の要になる事、小児医療、産婦人科医療に強化して行く事を重きにしておられました。
奈良県は救急医療体制では尊い犠牲を出しています。過去の事例を見ても奈良県、奈良市ともに医療体制は整っているとは言えませんでした。その中でおよそ100億の予算と長い時間をかけて ようやく市民の皆様に医療の安心をお届けする事が出来ました。ICUは8床あり全てモニター管理がされ記録も自動的にされます。医療事故や患者様の安心にも配慮されています。ただ残念な事に看護師不足により現在は6床しか稼働していません。
また、救急体制はヘリポートは設備出来ませんでしたが、隣の女子大施設に協力いただき降りられるようにしました。
災害時は北側駐車場がトリアージスペースとなり、そのまま救急処置室に搬送されるようになっています。
自家発電は72時間使用可能で受水槽の水は120tに増やして備蓄されています。今回視察させていただき残念ながらこれで十分とは思えませんでした。
多額の予算はかかってはいるのですが命や身体に関わる医療に関してはこれで十分と言う事はないのです。体制を整えてもそれを扱うのは全て人であり、そこに必要な息吹を吹き込んでこそ機能し始めます。診療不能率が1割以内に抑えられて来たのは幸いと思いますが、もし自分の家族や自分自身がその1割に入ったとしたら、決して割合の話しなど出来るはずもなく 今後医療従事者には更なる質の高い医療を目指し前進をお願いしたいと思います。、