今月の報告

平成30年 11月に思う事
森林環境について

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10月の中旬にスイスに行きました。
 
行っている間に読もうと持参した本の内容が、中身を見て選書をしたわけでもないのに群れない生き方!についてでした。
 
明治に生きた剣禅一如の人 山岡鉄舟について、もう一冊はハウツー本です。
 
現代人に求められている事は
 群れないこと
 明確な志を持つこと
 自分に期待をされている役割を冷静に見つめ、果たして行くこと
 真実を告げて行くこと
 誠を尽くすこと
重たい言葉ばかりで、胸に響きました。
 
私が普段、奈良市で仕事をさせていただいている中で気になっていた事が自然環境の事でした。市民環境委員会で各種の資料を見て、勉強会にも行きますが、世界の流れや国の方向性は自然循環型社会を構築する為に、今何を為すべきなのか?選択する勉強会はそのテーマが多くありました。
 
地球温暖化による自然災害が頻繁に発生し、日本各地にも毎年大きな爪痕を残し、地球規模で森林が破壊されていき、我々が排出するゴミにより海が汚染され、何かが自分の身の回りで壊れ初めて来たことにようやく気づかれてきた方も多いのではないでしょうか?
 
私がスイスに勉強に行かせていただいたのもそれが理由です。
 
奈良県は県立高校の再編を視野に動き始めていますが、説明不足のままの乱暴な動きも聞こえてきています。その中で行った勉強会の一つで、県教育委員会は一つ一つの学校に特色を持たせる考えを知りました。
 
奈良県の南にある吉野高校ではフオレスト制度を取り入れ、森林管理や整備の出来るフオレスターを養成する事を視野に入れた学校を作る為に、もう何年も前から準備に入られています。
 
私自身は、奈良市が大和青柿国定公園を新斎苑建設の為の計画地として都市計画決定をし、動き始めたこと、そのことが大きく気持ちに引っ掛かり、心が揺さぶられていました。
 
森や自然を我々の世代で壊したり形を変えて良いのか?
他に場所が無かったと言う理由で大和青柿国定公園の中に公的施設を建設して良いのか?ずっと自問自答し続けています。
 
スイスでは根本的に森林に対する考え方が日本と違いました。森林の公益的機能を充実させ、林業・所有者のバックアップ・市民の森として機能を提供すること、この事の責務がフオレスターに課せられ、森の品質管理がされていました。
 
政治に関わっていると様々な観点から思い悩むことがあります。
 
大きな使命は理解出来るけど、増税が目白押しに予定されている中でキチンと理解をしていただくことが出来るのか?ここは本来の仕事であるチェックマンのお仕事をしっかりさせていただき、新しい税に対する理解をしていただけるように努めていきたいと思います。
 
まもなく始まる12月議会ではごみ料金改定の動きに伴う論戦が予定されています。奈良市民の皆様におかれましてはお忙しい年末になっていく事と思いますが、市議会の審議に関心を持って見守って下さるようにお願いを申しあげます。
 
厳しい寒さが本格的になってまいりますが、御身専一にお過ごしください。
 


 

奈良市議会
鍵田美智子
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