春を呼ぶ奈良のお水取りの行が続く3月10日、
少年刑務所で地元住民と関係者の皆様で、心温まる「お別れ会コンサート」が開かれました。
ゲストは、山下洋輔さん
ジャズピアノの野外コンサート
1時間のピアノ演奏をレンガの建物と、住民の皆様へと、そして此の地の空や風に届けとばかりに演奏してくださいました。
山下さんのお兄さんが、家紋入りの羽織を託され、演奏したら曲が「おじいさんの古時計」です。
奈良市民の皆様は、もうご承知と思いますが、山下さんの祖父が設計され、今日まで奈良の皆様や関係者と守り通した大切な赤レンガの建物です。
そして、施設の中には ここで過ごした少年達の孤独や苦しみ、悔恨、希望を見学コースの中で感じました。
ここで悩み苦しみながら、社会に出ていった少年達、新たな再スタートを切る為に巣立った若者たちの過ちを見守れる1人でいたいと思いました。
明治の頃にこの建築に携わった方々の思いも同じでしたでしょうし、これから新たな使命を持って生きることになる赤レンガの建物をこれまでと同じように大切に地元の方々と守っていきたいと感じて、私なりにお別れを告げてきました。
今度 施設に行けるのは 2年後…
