今月の報告

平成28年 11月に思う事
【急先鋒】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

 秋の深まりと共に静かに物事を考えたいと思うようになりますが、現実は責任ある仕事を抱えていると一つの仕事を終えるたび、安堵で頭の中がリセットされすぎ、どこまでも空っぽになってしまう自分がいます。
 
余裕のなさの表れです。
 
9月議会から感じていたことですが、日々の仕事の中でも政局と思わしき場面が少しずつ増えてきています。
 
 私が所属する委員会は、市民環境委員会ですが、委員会は、会派を代表して所属しますので、自分の主張したい事と会派の流れを調整しながら、最終的に市民の目線として間違いのないように言葉を選んで発言します。また、この委員会は現在7本の請願書が提出されており、6月に改選された時から覚悟はしていたのですが、請願が採択されるタイミングなど目まぐるしく状況が変わっていきます。
 
地方選挙の改選が1年を切ってくると、色々な動きが出てきます。
 
 この委員会に所属して2年、主にクリーンセンター建設問題と新斎苑建設問題を中心にやってきた事は事実ですが、おそらく他の委員会に所属しても、その中の重要な問題に関しては、自分の果たすべき責任を中心に考え仕事をしてきたはずです。
 
 現候補地を始めて視察に訪れた時、大和青垣国定公園の美しさに触れ、この場所から忠兵衛を送れたら良かったと個人的に頭の中をかすめましたが、現実的に候補地としての検証をする質疑や資料、現地を確認するたび、この場所の不適格さに思いを強くしていきます。
 
いったいこの場所でなければならない理由は何だろう。地権者が数人であった所の意味には何があるのか、現在の都市整備は、街の中に集約しながら機能性を重視していく流れの中で、山中に橋を架け、危険極まりない場所をあえて選ぶ必要性には一体、何があるのだろう。
 
素朴な疑問に納得ができる理由は、未だに見つかりません。
 
この疑問に思う姿勢から、何度となく、これまで質疑の場で私自身も身をさらしてきたつもりですが、その中で会派の急先鋒の立場で仕事をしているのではないか?の言葉もいただきました。
 
人はそれぞれに自分の眼鏡、自分の物差しで物事を見ます。
  
私自身も言われる立場に身を置いている限り、曇りのないように自分の心と中身を磨き続けないと、人から見れば濁ってしか見えなくなるのだと感じています。
 
奈良市議会
鍵田美智子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る