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奈良市少年刑務所【新たな使命】

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奈良市般若寺町で、100年以上前に建設された少年刑務所が年度内閉鎖をし新たな活用を模索しながら歴史を終える事が発表されました。

地元住民も早くから保存の声を挙げて下さっていたので日本建築学会や奈良県議会等、多方面の力が結集し、保存、活用へと方針も決定されています。

この大きな目的変更は、やはり少子高齢化です。

受刑者の減少や、ハコモノとしての維持管理を様々に考え、これからの時代を見据えていかなければならないと言う事です。

ハコとしての施設は、建物としての歴史的価値があり、今後は重要文化財として指定を受け、それに沿った耐震補強を国の責任で行ないます。

どこの自治体でも現在、行政資産として、建築物系資産の総量を減少させる為に全てのハコモノをデータ化し、減少させる準備に入っています。

国も地方も、また身近な私達の街の施設でさえ例外ではありません。

奈良市少年刑務所は、国庫補助でホテルとしての活用を視野に入れて動かれています。

保存、活用の道筋で動いて頂く事は歓迎します。

しかし、その中で来年春には刑務官、家族の方は転勤、転居を余儀なくされていく方々も大勢出てきます。

通い慣れた小学校を1度に10人以上も転出する事になれば、全校児童数が100人を切った小学校には存続の問題にも発展しかねません。

いつの時も改革には痛みが伴うことがありますが、それでも私達は前を見て歩き出さないと!って思います。

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