緊急のお知らせ

平成28年度 予算案審議について

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平成28年度の予算審議にあたり、市民の皆様にはご心配をおかけしました。連日、新聞 テレビ等の報道がありましたが、

平成28年度の予算案に対し、議会として 奈良未来の会と自民党の両会派で提出した修正案が共産党、無所属議員の賛成を頂き可決されました。また、請願第7号 「横井町の山林」への新火葬場建設計画の白紙撤回を求める請願書も採択されました。

しかし、市長はこの議決を了承されずに 議会に対し再議を求められたことで、全く同じ内容での修正案を再議し、結果的に修正予算案を可決されたところです。
 

  【例】             原案    修正
・新斎苑関連経費        4800万円  0円
   
・ベルサイユ市交流経費      218万円  0円
   
・なら映画祭他関連経費     1860万円  0円
   
他、12事業を不要不急の事業として認められないため、予算案を修正しました。

 
市長の再議理由

新斎苑建設計画  計画推進にあたりアドバイザリー業務委託の必要性があるため
ベルサイユ市交流  フランスでの情報発信に向けベルサイユ市との交流事業
なら映画祭関連  映画文化を身近に市民の皆様に提供していく事業
 
補正予算提出の理由

厳しい財政状況の中、当初予算案は1286億円の提案された中 昨年と比べても経常収支比率が99.5%と財政の硬直化がさらに進み29億円の収支不足が見込まれるなど、厳しい予算編成が求められていました。その中で、財政調整基金、地域づくり推進基金を取り崩し、更に退職手当債借り入れを10年延長をし、ようやく予算編成にこぎつける事が出来ています。全く余裕がない、財源であると言えます。

細かく予算審議をした結果 不要・不急の事業は認められないという事になりました。市長は全ての事業に見直しをすると明言したにもかかわらず、市長のやりたい施策には手厚い予算が配分されています。
 
反対した理由
 

  1. ならシネマテーク、なら国際映画祭

この2つの団体に対する奈良市の補助金は、他の団体と比べ 突出して多く、更にふるさと応援寄付も充当されている事により、市としての公平性が担保されていません。

※予算説明調書の積算基礎(抜粋)

 

  1. ベルサイユ市交流経費

昨年 市長はフランスへ一部の事業者と日本酒、日本茶の売り込みに行かれましたが、具体的な契約に至っておらず、費用効果が上がりませんでした。
【H27年予算執行額836万円、契約なし】(この時、映画監督で女性監督をドイツから現地へ招へいし、飛行機代、謝礼が発生)
※今年度は逆に本市へベルサイユ市長をお招きし、文化の発信をすることになりましたが、その際行う、イベント委託費分の218万分だけを認めませんでした。実際は、一行の旅費、食糧費、滞在諸経費等の272万円は予算執行されます。

  1. 新斎苑関連経費

請願第7号が可決された事により、候補地住民の白紙撤回を求めた意思は尊重されなければ、なりません。また、鹿野園町自治会有志の方から、新たに反対の請願書が提出されました。

3月定例会の一連の審議の中で、
  

  • ・アクセス道路となる橋梁の設置予定地が土砂災害警戒区域の地滑り区域の指定地である事
  • ・計画案の候補地周辺地図に土石流警戒区域の表示をしなかった事
  • ・候補地内に保安林が含まれることを公表しなかった事
  • ・直近に活断層である奈良盆地東園断層帯がある事

修正案には、全部で12事業をあげて、不要・不急の事業の予算を認められない事を示しましたが、例として挙げたものは、分かりやすい事業だけをお示ししました。

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