今月の報告

平成27年 9月に思う事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

長かった夏休みも終わり、9月がスタートをします。
夏休みの始めの頃 仕事の合間に一冊の本を読みました。
 
「葬送の仕事師たち」です。
 
誰もが旅立ちを迎える時、その死に立会い、送る仕事を職業にされている人達の話です。
親しい大切な人を送った経験の有る人は多くおられると思いますが、両親を送る気持ちと自分の選んだ大切な人を送るのとでは悲しみにも差があるように、悲しみの感覚がいつまでもなくならないのも事実であります。
 
私が、この本を読みたいと思っていたのは後に続く目的があったからでした。
 
奈良市には、東山火葬場とういう奈良市営火葬場があります。
この火葬場の視察に行く前に、ここで働く方々の仕事の中身、環境、思いを少しでも知っておきたいことが頭にありました。この、火葬場で働く方々は、火夫というカテゴリーで採用をされた奈良市職員です。

案内をして頂いた方は鍵田を荼毘に付して下さった方々でした。鍵田が旅立った1号炉、今も残骨が収められている残骨供養塔にも案内をしていただき、不思議と自分がここにいる事の巡り会わせを感じました。

この残骨供養塔には平成17年から旅立たれた方が全て一緒に埋葬されていますが、満杯状態で、今年の秋の彼岸が過ぎれば、供養塔を下から少し壊し、全て一旦出すことが決まっています。

およそ、10年に1回の割合で全ての遺骨が、また違う場所で墓埋法に基づき永代供養をされ、皆様が一緒に土に返っていきます。
 
自分が今生きている事

生かされている事

生きて負っている使命
 

この事を思わない日は、ありません。

生き辛い事も多くありますが、夏休みに散った中学生男女の子供達や、無残に殺されていった命がある事を思えば、命の重みを感じながら、しっかりと生きる事をしていかなければ、先に逝った方々に申し訳ない気がしています。

 

9月2日から、奈良市議会 定例本会議が開催されます。一般質問をさせていただき、決算特別委員会でも審議員をさせていただきます。
現在、第4次総合計画の審議も併せて行っていますが、平成28年~32年度の5年間で85億円の収支不足となる財政見通しも明らかにされており、財源確保と財政基盤強化に向けて予断を許さない状況に入っていきます。
いかに無駄遣いをせず、必要な市民サービスを行っていくか?この視点で、平成26年度の歳出決算を審議していきたいと考えています。
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る